オゾンは殺菌作用が最も知られていますが、細胞の代謝を活性化させたり、免疫系の調節を行うことで動物自身の治癒する力を引き出す治療法です。特に免疫力の低下した高齢の動物にお勧めの治療です。
とても元気になる!という評価を多くいただきます。アレルギー疾患などでステロイド使用を避けたい場合にもお勧めです。
オゾン治療とは・・・
人医療の分野では、体内への酸素供給、血流増加、免疫調整作用、消炎鎮痛作用などによる治療が期待されています。糖尿病性の循環不全、感染症、皮膚病、腎不全、免疫不全症、がん患者の補助療法、椎間板ヘルニア、アレルギー疾患など一般に難治性疾患に有効性が示されています。
動物におけるオゾン療法
小動物におけるオゾン療法はまだあまり知られていませんが、国内の動物病院でも多く採用されており、その効果や有用性が示されています。
小動物に対するオゾン療法は、注腸(肛門からオゾンガスを注入)で行うことが多く、全く痛みがなく不快感が少ないのが特徴です。
副作用がほとんどありません。
オゾン療法が推奨される疾患
疼痛を伴う運動機能疾患(関節炎や椎間板ヘルニアなど)アトピーやアレルギーなどの皮膚疾患、各種感染症、腎不全、難治性外耳炎、自己免疫疾患、創傷治癒、高齢に伴う様々な症状、様々な病気の補助療法、健康維持
オゾン療法の流れ
まずは、オゾン療法に適しているか診察します。その後、飼い主様とどのようなオゾン療法を行うか、頻度についてもご案内をいたします。
●注腸法
動物の体重や症状に合わせたオゾンガスを注射器に吸入し、カテーテルを使って肛門から腸の中に注入します。少しムズムズ感はあるものの痛みもありません。
2~3分1回2,700円(税別)
●少量自家血療法
少量の血液を採血し、オゾンガスを混入させてから体内に接種します。
通常の採血方法なので痛みは少ないです。
1回5,000円(税別)
●皮下注射
オゾンガスを単体で皮下もしくは腫瘍などに注入します
5~10分1回4,000円(税別)
●オゾン水
感染症に対してオゾン水で直接洗浄したり脂漏症の皮膚に対しては脱脂効果もあります。
1回1,000~3,000円(税別)
●オゾンクリーム
オリーブオイルを基剤にしてオゾンを混入させたオイル。点眼や点耳、歯周病、褥瘡、損傷治癒などの軟膏として使用します。
●大量自家血療法
ある一定量の血液を採血し、オゾンガスを混入させてあと体内に戻します。
腫瘍の補助療法として効果をあげています。
30分~1時間1回10,000円(税別)
※動物の性格や血管の状態によっては適応できない場合もあります。
通常の治療との併用療法、またはオゾンの単独療法の選択は、動物の症状や病気の種類により異なります。
また、オゾン療法は万能ではなく顕著な効果が現れる場合や効果が不明瞭な場合もあり、個体差が生じることをご理解ください。少なくとも動物のQOLを高めるためには有効と考えております。
お問合せ
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