動物病院・ある日の外来 犬の洋服その意味

犬の洋服って必要?!

パピヨン

寒い毎日が続いていますね。

先日の外来では、興味深い様子が見られました。

診察室に入ってくる患者さん(犬)のほどんどが
洋服を着ていたのです。

その洋服は、キャラクターものだったりいろいろで、
私もつい楽しんでしまいました。

って、柄は今、関係なかった。

犬に洋服を着せることって、どうお考えですか?

飼い主の自己満足だ!
犬に対する一種の虐待?!
犬は迷惑だ。
などなど、思っている方もいらっしゃいます。

でも、私は
犬の洋服は、単に着飾ること意外にも、
使い方次第で、
役に立ったり、便利だったり、重宝することがあると思います。

で、その日
洋服を着せている飼い主さん何人かに
着せている理由を伺ってみました。

柴犬 5歳 メス
お散歩(外出)の時、草むらによく入るので、
何か付着しないように着せています。

MIX 15歳 メス
最近、足腰が弱くなったので、ふらついた時の
クッションのように着せています。

シーズー 5歳 オス
以前、皮膚病になった時、毛を刈って
まだ毛が元の様に生え揃っていないので、
寒いかと思って着せています。

ヨーキー 12歳 オス
寒いと思って、着せています。

・・・等々

なるほど・・・・飼い主のみなさん
工夫されているのね、って思いました。

洋服の役割と言えば、まず挙げられるのが、
体温調節です。
今の季節は防寒の役割もあります。
短毛種などは、洋服の着脱をすることで、
体温調節をしやすいかもしれません。
逆に夏は、直射日光から体を守ることもできます。
     
また、体の汚れを防ぐ効果もあります。
雨の日は、レインコートとして着れば、
雨や泥はねを防ぐことができます。
散歩のとき草むらなどに入ってしまう場合に
着せてもよいでしょう。
体を保護する効果もあります。

手術の後、傷口を掻いたりこすったりしない為に
着せる場合もあります。

外出先で、毛が飛び散ってしまわないように
洋服を着せることもあります。

様々な素材やデザインがあるので、
用途に合わせて選べますね。

気をつけていただきたいことは、
窮屈でない、
歩行などの動作の妨げにならない、
着脱の際、静電気がおこりにくい、
です。

診察室で、洋服を脱ぐとき
[バチバチ]という事があり、
これは犬も飼い主さんも私も閉口しました。

そして、着せるなら、
犬には関係ないけれど・・・
飼い主さんが柄を好みのものにして
楽しんじゃうのも、いいですよね。

動物が健康で
飼い主さんも動物も幸せでありますように・・

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